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まちづくりニュース No.21

2011年04月27日

まちづくりニュース No.21

『北斎祭り2011』を開催しました

 昨年の10月1日(土)と2日(日)の2日間、「北斎祭り2011」を開催しました。
 今回は、灯りのデザインを藤田さん(亀沢四丁目在住)に作成していただき、工夫を凝らしました。新たに約1,200個の灯りを町会の皆様にご協力いただいて作成し、北斎通りに飾りました。
 また、弘前市役所からお借りした“ねぷた”と子どもたちがつくった“金魚ねぷた”に灯りをともして、東京青森県人会の方にご協力いただき、北斎通りをパレードしました。1日目の夜のパレードには、子どもから大人まで、多くの方にご参加いただき、「ヤーヤ、ドー」と掛け声をかけながら、北斎通りを運行しました。

 2日目は、緑町公園で模擬店を開催しました。それぞれのお店が自慢の品物を販売しました。多くの方にご来場いただき、買い物を楽しまれたり、食事しながら催し物を見学されたりと、楽しいお祭りになりました。
 最後に、紙面を借りまして、亀沢の町会の皆様をはじめ、本所警察署・弘前市役所等、「北斎通り2011」にご協力いただきました皆様に、心から感謝とお礼を申し上げます。

10月1日(土)

こども△トラス

大学生を中心とした日本建築学会の共催による企画。こどもたちが、ビニルパイプでトラスを組立て、楽しみながら立体空間に挑戦しました。

金魚ねぷた」製作体験

北斎は、ねぷたの絵の指導も行ったといわれています。今年も、東京青森県人会の方の協力で、かわいい金魚ねぷたがたくさんできました。灯りをつけて、ねぷた運行にも加わりました。

灯りのフェスティバル

灯りのデザインを統一したことにより、北斎通りの一丁目から四丁目まで、連続した演出となり、一体感のあるフェスティバルとなりました

ねぷた運行

「ヤーヤ、ドー」と大勢のこどもたちが掛け声をかけながら、初めて北斎通りをねぷたが、運行しました。

10月2日(日)

模擬店等

今年は、12のお店が模擬店に参加しました。
また、「かっぽれ」、「スチールバンド」、「ハワイアン」が披露され、活気のあるお祭りになりました。亀沢めぐりのコーナーでは、亀沢の魅力的な場所の募集も行いました。

シンポジウム『1つ1つの建て替えが亀沢のまちをつくる~ マンション等の建替えを考える ~』を開催しました

 今年3月3日(土)に、シンポジウムを開催しました。
 墨田区内では、一定の規模を超えるマンション等の建替えを行うときには、「地域団体(町会や地区まちづくり認定団体等)」に、説明を行うことが義務付けられています。
 亀沢地区では、現在、まちづくりに貢献していただけるように、事業者等との話し合いが行われていません。また、マンション建設時に町会に加入をお願いしていますが、スムーズには加入いただけていません。
 これらの問題について、具体的に取組むためにシンポジウムを開催しました。
 前半では、向島百花園の佐原滋元さんをお迎えして、一寺言問地区の取組みについて、お話しいただきました。
 後半は、「亀沢地区ではどのように考えたらよいのか。」について、たたき台を説明し、意見交換を行いました。
 今後、早々に検討を進めていくために、亀沢連合町会と北斎通りまちづくりの会が合同して、準備会を立ち上げる予定です。

一寺言問地区

 一寺言問地区では、向島百花園に隣接するマンションの建替えをきっかけに、現在では地区全体のマンション等の建替え計画について協議を行っています。当日は、20近くの事例についてお話いただきました。

<協議のきっかけ>
 向島百花園の東側に、8階建てのマンションの計画がありました。向島百花園でお月見ができなくなるなど、問題があり、地域で署名を集め、東京都に提出しました。東京都はマンション敷地を買取り、向島百花園の敷地を広げることになりました。

佐原滋元氏
事例:東京都住宅局の支援を受けたマンション

東京都に、建物の高さのお願いをしましたが、住宅供給が優先ということで話し合いに応じてもらえませんでした。
この後のマンション計画の協議に影響を及ぼしました。

事例:企業の配送センターの倉庫

倉庫の壁面が大きく圧迫感が感じられることから、墨堤通り沿道の立地を活かした壁面になるようにデザインしてもらいました。

事例:敷地内に狭い路地を含んだマンション

建替えの条件として、法的には路地を一部分広げるだけでよかったのですが、形状がクランクしていて危険であるので、地域の安全のために、オーナーにお願いして、拡幅できました。

事例:盆踊りの会場である公園の隣のマンション

盆踊りのときに、クレーム等が出ないように居住者に説明してもらうことを協議しました。

亀沢地区の取組み

亀沢一丁目~四丁目の町会長とまちづくりの会会長のヒアリングをもとに、景観検討部会小委員会で検討した亀沢地区の取組みについて、たたき台の説明がありました。

旬な話

墨田みどり保育園に、北斎あらわれる!?

こどもの体と比べて見て下さい。大きなキャンバスに、思い切り全員で描きます。

墨田みどり保育園では、5歳になると、4月から絵画クラスが始まります。これは、子どもの個性や能力をのばす取組みの1つで、オリジナルクラスといいます。(そのほか、英語、音楽、すもうじんく、元気棒のクラスがあります。)
 絵画クラスを担当する専門家の荒野先生の発案で北斎の絵を描いています。スケッチの書き方、色のつけ方や色の混ぜ方などを学んだあとに、北斎の絵に取り組みます。
 大きなキャンバス(約1.5m×約1.8m)に、5歳のこどもたち全員で北斎の絵を描きます。鉛筆で下絵を書き、アクリル絵の具とクレヨンで、色付けをします。
 下の写真の絵を色づけをしている時のお話です。輪郭を描く担当になった女の子が、絵のポイントとなる部分の輪郭を描くときに、緊張と責任感から、涙が出てきたんだそうです。その時、みんなの応援があり、涙をこぼしながらも一生懸命、波の輪郭を描いたんだそうです。子どもたち全員の心のこもった傑作です。北斎も、さぞ、びっくりしていることでしょう。
 北斎の絵は、現在3作品が完成していて、4作品目に取り組んでいるところです。ぜひ、地域のみなまさに、お披露目できる機会があればいいなと思っています。

北斎の冨嶽三十六景『神奈川沖浪裏』に、「東京スカイツリー」が描かれています。

墨田みどり保育園
住所:墨田区亀沢3-7-11
電話:03-3624-4508
園長:市川麻美